【新型コロナ】アストラゼネカワクチン特徴5つ まとめ

アストラゼネカのワクチンについて
今あるワクチン(ファイザー)とどう違うの?
副作用はあるの?
血栓症ができるって聞いたけど大丈夫?

今回はこんな疑問・問題について一緒に見ていきましょう!
まだ、日本には添付文書がないので海外の添付文書を見たいと思います。
この記事を読んで
中身を知ることで、有効性やリスクなどを自分で確認して考えて打つか決めましょう

目次

アストラゼネカのワクチンを確認

COVID-19ワクチンアストラゼネカは、2021年1月29日にEU全体で有効な条件付き販売承認を取得しました。

オックスフォード大学とアストラゼネカの共同開発
名前はバキスゼブリア筋注
Vaxzevria(AZD1222)
というワクチンです。

言いにくい…

中身の確認!!

ここではいつも言っている「何が入っているか確認しよう」のコーナーです

賦形剤
医薬品や農薬などの取扱いあるいは成形の向上や服用を便利にするために加える添加剤。錠剤では、乳糖やデンプンがよく用いられる。
ナトリウム 0.5mlあたり23mgが含まれる
エタノール 0.5mlあたり2mgが含まれる

※成分の説明は必ずしも同じものが使われているとは限りませんのでご注意を

  • COVID-19ワクチン(ChAdOx1-S組換え)5×10 ^ 10ウイルス粒子(vp)
    ChAdOx1-Sは、SARS CoV 2スパイク(S)糖タンパク質をコードする組換え型の複製欠損チンパンジーアデノウイルスベクター
  • L‑ヒスチジン
    エームステスト菌株の前培養時の栄養素として培地に添加する。試験菌株のアミノ酸要求性のチェックにも使用する。
  • L‑ヒスチジン塩酸塩一水和物
    食品強化剤研究用、アミノ酸試験研究用
  • 塩化マグネシウム六水和物
    潮解性の強い結晶。海水から塩化ナトリウムを採取した後のにがりの主要成分で、試薬のほか豆腐製造、道路凍結防止剤等にも使用される。試薬、豆腐製造、道路凍結防止剤等。
  • ポリソルベート80 (E 433)
    その他に安定化剤、可塑剤、滑沢剤、可溶化剤、結合剤、懸濁化剤、湿潤材、乳化剤、分散剤、溶剤、溶解補助剤、洗浄剤などとして使用できます。
  • エタノール
  • スクロース 
    甘味料の主流物質。原料はサトウキビとサトウダイコンとが通常である
  • 塩化ナトリウム 
  • エデト酸二ナトリウム(二水和物)
  • 注射用水

・冷蔵庫(2°C–8°C)で保管
・性状 無色~褐色の澄明~乳白光を呈する液
・pH 約6.6
・浸透圧比 約1.5

アストラゼネカワクチン 5つの特徴  

https://vk.ovg.ox.ac.uk/vk/covid-19-vaccines 引用

1.ワクチンに新型コロナウイルスは含まれないので感染することはない

今回のワクチンはウイルス(ChAdOx1)・感冒(風邪)ウイルス(アデノウイルス)を弱らせたものから構成しています。スパイク糖タンパク質と呼ばれるSARS-CoV-2コロナウイルスから作成されているので、COVID-1に感染をすることはないと欧州医薬庁が公表しています。
このタンパク質はSARS-CoV-2の表面に見られ、感染する時に重要な役割をするそうです。
Vaxzevriaは、SARS-CoV-2からタンパク質を作るための遺伝子を含むように改変された(アデノウイルスファミリーの)別のウイルスで構成されています。

2.年齢の違い

ファイザーのワクチン「コミナティ筋注」は16歳以上を対象
アストラゼネカのバキスゼブリアは18歳以上を対象

18歳未満におけるVバキスゼブリアの安全性と有効性は確立していない。

3.使用頻度の違い

腕の筋肉(三角筋)に2回注射します。(1回0.5ml)
2回目の投与は1回目から4~12週間後に行うそうです。

4.気をつけなければいけない人、注意点

  • 過敏症の人
    Vaxzevriaのワクチン接種後に血小板減少症候群(TTS)を伴う血栓症を経験した人は注意が必要
  • 過敏症とアナフィラキシー
    アナフィラキシーが報告されています。ワクチンの投与後にアナフィラキシーが発生した場合は、適切な治療と監督をいつでもすぐに利用できるようにする必要がある。ワクチ ン接種後、少なくとも15分間の綿密な観察が推奨されます。Vaxzevriaの最初の投与でアナフィ ラキシーを経験した人には、ワクチンの2回目の投与を行うべきではありません。
  • 精神的な反応
    血管迷走神経性反応(失神)、過呼吸またはストレス関連反応を含む不安関連反応は、針注射 に対する心因性反応としてのワクチン接種に関連して発生する可能性ある。
    失神による 怪我を防ぐための予防措置を講じることが重要。
  • 多重疾患
    急性の重度の発熱性疾患または急性感染症に苦しむ個人では、ワクチン接種を延期する必要が あります。
    ただし、軽度の感染症や微熱の存在が予防接種を遅らせる必要はない。
  • 血小板減少症候群および凝固障害を伴う血栓症
    血小板減少症候群(TTS)を伴う血栓症は、出血を伴う場合もありますが、Vaxzevriaのワクチン 接種後にはめったに観察されていません。これには、深刻なケースが含まれます
    これは後述します。
  • 筋肉の内出血
    筋肉内注射と同様に、抗凝固疗法を受けている人、血小板減少症または凝固障害(血友病 など)のある人には、筋肉内投与後に出血やあざが発生する可能性があるため、ワクチンの投与には注意が必要です
  • 免疫不全の人
    免疫不全の人(免疫力が低下している人)に関するデータは限られています。免疫不全の人はワクチンにも反応しないかもしれませんが、特に安全上の懸念はないそうです。
    免疫不全の人は、COVID-19のリスクが高い可能性があるため、ワクチン接種を受けることができます。 
  • 妊娠中・授乳中の方
    動物実験の段階では有害な影響を示されていないが、データが限られているので判断は難しい。今のところは母子に影響を与えるリスクの予想はないということです。
    医師との相談の上決めることを推奨しています。

5.ワクチンの有効性

添付文書は効果は最初の投与3週間から始まるそうです。
EMAではVaxzevriaによって与えられた保護がどれくらい続くかは現在知られていない。
臨床試験でワクチン接種を受けた人々は、保護期間に関するより多くの情報を収集するために1年間追跡され続けます。

どれくらい効果があるのかはまだわからないんだね…

血小板減少症候群のニュース

60歳未満の女性にワクチン摂取後、3週間以内に静脈血栓症(血小板減少症を伴う、脳静脈洞血栓症、内臓静脈血栓症、ならびに動脈血栓症などの異常な部位 を含む)が発生しています。
致命的な結果を招いていることは添付文書でも記載されています。

専門家からは、血小板減少症の兆候と症状に注意する必要があると喚起しています

副作用について

予防接種を受けた人は、
息切れ、胸痛、脚の腫れ、脚の痛み、予防接種後の持続的な腹痛などの症状が現れた場合は、直ちに医師の診察を受けるように指示する必要があります。
さらに、 重度または持続性の頭痛、視力障害、錯乱またはワクチン接種後の発作などの神経症状がある場合、または数日後にワクチン接種部位を超えて皮膚のあざ(点状出血)を経験した場合は、 迅速な医師の診察を受ける必要があります。
Vaxzevriaのワクチン接種後3週間以内に血小板減少症と診断された人は、検査をすることを推奨しています。
ワクチン接種から3週間以内に血栓症があるう人は、血小板減少症について検査する必要があります。 

Vaxzevriaの全体的な安全性は、英国、ブラジル、南アフリカで実施された4つの臨床試験から のプールされたデータの中間分析に基づいています。
18歳以上の23,745人の参加者が無作為化され、ワクチンを受けました。
 12,021人が少なくとも1回のVaxzevriaの投与を受け、8,266人が2回の投与を受けました。フォローアップ期間 の中央値は、投与後62日でした。

注射後の症状

  • 注射部位の圧痛(63.7%)
  • 注射部位の痛み(54.2%)
  • 頭痛 (52.6%)
  • 倦怠感(53.1%)
  • 筋肉痛(44.0%)
  • 倦怠感(44.2%)
  • 発熱(33.6%)および発熱> 38°C(7.9%))
  • 悪寒(31.9%)
  • 関節痛(26.4%)
    および倦怠感 (21.9%)

大部分は軽度〜中等度の重症度であり、通常はワクチン接種から数日以内によくなりました。
最初の投与と比較した場合、2回目の投与後に報告された副作用は軽度であり、報告される頻度は低かった傾向にあります。
反応原性は一般的に軽度であり、高齢者(65歳以上)では報告される頻度が低かった。

副作用()の中は症状の頻度

  • 血小板減少症(普通)
  • リンパ節腫脹(珍しい)
  • アナフィラキシー(過敏症)頻度不明
  • 食欲不振(珍しい)
  • 頭痛(ごく普通)
  • めまい・傾眠(珍しい)
  • 血小板減少症候群を伴う血栓症(激レア)
  • 吐き気(ごく普通)
  • 嘔吐・下痢(普通)
  • 多汗症・かゆみ・発疹(珍しい)
  • 筋肉痛・関節痛(普通)
  • ごく普通の副作用
    注射するときの痛み、部位の痛み、注射部位の熱感、注射部位の掻痒注射、部位のあざ(注射部位の血腫を含む)、倦怠感、沈滞、熱っぽさ、寒気
  • 普通の反応
    注射部位の腫れ注射、部位の紅斑発熱(発熱≥38°C)

まとめ

アストラゼネカのワクチンの情報は
欧州医薬庁
欧州疾病予防管理センター
European Medicines Agency
Oxford Vaccine Group
PrecisionVaccinations
を参考に作成しています。
臨床試験では全体の人数などが添付文書などに記載されていませんでしたので、今回は省略します。

PrecisionVaccinationsのワクチンニュースでは、
2021年5月25日-中央流行疫情指揮センターによると、少なくとも最初の線量を受けており、51,262人の台北住民と47,949人の新北住民が含まれています。現在までに、アストラゼネカの予防接種を受けた302,698人のうち687件の有害事象のみが報告されており、約0.23パーセントの発生率です。

日本では2021年5月21日に緊急承認されています。


しっかりと自分で判断してからだを守りましょう!

今日はここで休憩します。

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