ウィルス・菌は違うもの

コロナウィルスで大変!除菌スプレー・空間除菌機買ってこなきゃ!

むすびちゃん!ちょっと待って!それは買ってきても効果ないよ!!!

え?だってTVとかでも除菌しましょうって言ってるよ!

そもそも、コロナは「ウィルス」!除菌は「細菌」に対してだから意味がないんだよ!

え?全部同じだと思ってたよ…

ウイルスや細菌にもいろんな種類があって特徴が違うんだ!今回はざっくりどんな病原微生物がいるのか見て知識として知っておこう!TVに出てるお医者さんの言っていることがわかるよ!

POINT!!

・感染症の種類と概要がわかる
・ウィルス,細菌を正しく怖がることができる
・メディアに惑わされない,自分で対策ができる
・感染した人が悪いわけではない
・ウイルスは小さい
・アルコールが効くやつ、効かないやつ

用語説明
・感染(微生物が宿主に侵入して定着、増殖すること)
・発症(宿主に何らかの障害を与えて、結果的に免疫反応を惹起させること)
・汚染(生きている病原体が体の表面にとどまっている状態)
・1µm(ミクロン)=1mmの千分の一 (1マイクロメートル)

目次

病原微生物の種類

病原とは宿主(人など)に寄生した結果、宿主が何らかの傷害を受けることを言います。
感染症は病原微生物と人の免疫システムの生態現象の1つのパターン。自然現象である→感染した人が悪いというわけではない

真菌(しんきん)

カビ、きのこがこれに当てはまります。空気が好きで、25~30度の低温を好む傾向にあります。コウモリとか鳥のフンに入って吸うことにより感染することもあります。
詳細はMSDマニュアル

  • 大きさ
    数十〜数百μm
  • 種類
    白癬菌,カンジダ,クリプトコッカス

原虫

寄生虫と原虫には違いがある。寄生虫は蠕虫(ぜんちゅう)と原虫に分けられ、免疫低下で起こる日和見感染が高い。原虫は1つの細胞からできている。(蠕虫は多くの細胞からできていて、目で見える)
詳細はMSDマニュアル

  • 大きさ
    数十μm
  • 種類
    膣トリコモナス,マラリア原虫,トキソプラズマ,アメーバ赤痢

スピロヘータ

細胞内にべん毛を隠し持って、螺旋状の体をくねらせながら泳ぐ。
奇抜なルックスと動きで古くから細菌学者だけではなく、幅広い科学者を魅了してきたそうです。(笑) 日本細菌学誌
詳細はMSDマニュアル

  • 大きさ
    5〜15μm
  • 種類
    梅毒トレポネーマ,黄疸出血性レプトスピラ,

細菌

馴染みが深い細菌ですが、体の中にも、皮膚の上にもいるのが細菌です。
高温でも生きられるもの、強い酸性やアルカリ性でも生きられるものなどがいます。
詳細はMSDマニュアル

  • 大きさ
    1~6μm
  • 種類
    グラム陽性球菌:ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌
    グラム陰性球菌:淋病、髄膜炎菌
    グラム陽性桿菌:ジフテリア炭疽菌、ボツリヌス菌、結核菌、破傷風菌
    グラム陰性球桿菌:赤痢菌、腸チフス菌、パラチフス菌、大腸菌、コレラ菌、百日咳菌、サルモネラ菌(ネズミチフス菌)

リケッチア

典型的に動物が持っていることが多く、節足動物(昆虫,甲殻類,クモ類,ムカデ類)によって媒介される。
詳細はMSDマニュアル

  • 大きさ
    0.3〜0.5μm
  • 種類
    発疹チフス,ツツガムシ病,リケッチア

クラミジア

鳥を媒介してオウム病を起こす。有名なのは性行為で感染する。
輸入・国内ペット鳥と野生のハト(かなり危険)に種類にもよるが10~80%の確率で汚染されている。糞が乾燥して風で舞い、吸うと感染する
詳細はMSDマニュアル

  • 大きさ
    0.3〜0.4μm
  • 種類
    オウム病,トラコーマ,鼠径リンパ肉芽腫症状

ウイルス

「ウイルス」と「ウィルス」の表記は「ウイルス」が厚労省などの表記になっているので正しいようです。「VIRUS」昔はビールス,ヴィールスが使われていたそうです。(日本ウイルス学会より)

詳細はMSDマニュアル

  • 大きさ
    0.015〜0.15μm
  • 種類(語尾ウイルス略)
    麻疹,風疹,インフルエンザ,HIV,SARS,ノロ,ライノ,コロナ,日本脳炎,コクサッキー,エコー,肝炎,アデノ,ヘルペス、狂犬病 など

その他

重症急性呼吸器症候群(サーズ),エボラ出血熱,ウェストナイル熱

頭がパンクしそうです…

単体で見るとよくわからないけど、病気と合わせるとわかりやすいよ!

病気と合わせる

アデノウイルス→プール熱
コクサッキーウイルス→手足口病
ムンプスウィルス→流行性耳下腺炎(おたふく風邪)
麻疹→はしか
ライノ,エンテロ,コロナ→風邪 

布マスクや家庭用のマスクでは防げないことがわかるね!><

ウイルスは厄介

まず、大きさが異常に小さいので予防するのが大変。
大きさを比べると
・スギやヒノキ花粉 直径30~40μm
・黄砂           約4μm
・PM2.5          2.5μm以下

定住地を知っている


生きた特定の細胞の中でのみ増殖ができる。
自分が定住する場所がわかっている。

肝炎ウイルスは肝細胞に定住
アデノ・ライノは鼻
コロナは喉

バリアを持つ

1分子の核酸(DNAまたはRNA遺伝子情報のこと)、それを取り囲む脂質の二重膜(エンベロープ)から成り立つ。
エンベロープというバリアを持っています。

ファブリーズのウイルス除去

今まで見た人には「ん?」」と思うことがたくさんあると思います。
新型コロナの効果については明確な回答が書かれていません。
「ウイルス除去の効果を確認」の※を見ると
「エンベロープタイプの代表的なウイルスでテスト」
と書いてあります。
大体のウイルスがエンペロープを持つので一体どのウイルスでテストしたのかがわかりにくいので聞きました。

P&Gの回答

「布製品用ファブリーズスプレーは、エンベロープタイプのウイルスの1種であるインフルエンザA型効果があることを確認しております」

との回答をいただきました。

エンベロープウイルス

  • 脂質の膜を持っているのでアルコールが有効
  • 代表的なウイルス(語尾略)
    コロナ
    インフルエンザ
    ヘルペス
    B・C型肝炎
    風疹
    エイズ

ノンエンベロープウイルス

  • エンベロープを持たないのでアルコールが効きにくい。
  • 代表的なウイルス(語尾略)
    ノロ
    ロタ
    ポリオ
    アデノ

ノンエンベロープ対策!

環境感染誌からノロウイルスに対して効果がある方法が示されました。

  • 実験対象
    ノロウイルス(近縁のネコカリシウイルス)
  • 結果
    消毒用エタノールを上回る効果
  • 処方
    1.エタノール(83v/v%)+乳酸(1%)+クエン酸(1%)+イソプロパノール(ph3.6)
    2.エタノール(83v/v%)+乳酸(1%)+クエン酸(1%)+イソプロパノール(ph4.2)

    3.エタノール(83v /v%)+乳酸(1%)+クエン酸(1%)+硫酸亜鉛(0.1%)+イソプロパノール(ph3.4)
    4.エタノール(83v /v%)+乳酸(1%)+クエン酸(1%)+硫酸亜鉛(0.1%)+イソプロパノール(ph3.8)
  • アルコールにプラスして有機酸と亜鉛含有化合物を添加するとノンエンベロープに対して効果があった。
  • 皮膚にも低刺激だと分かった
POINT!!

・感染症の種類と概要がわかる
・ウィルス,細菌を正しく怖がることができる
・メディアに惑わされない,自分で対策ができる
・感染した人が悪いわけではない
・ウイルスは小さい
・アルコールが効くやつ、効かないやつ

色々な微生物がいることがわかった!これでちゃんと対策できそう!

感染することは悪いことじゃない!その後、広げないようにするかが大事!覚えておこう!good luck!

SCSおすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA